文士・芸術家一覧(さ行)

榊山潤

榊山 潤(さかきやま じゅん)

1900~1980 小説家 神奈川県生まれ

 

特派員として戦中の上海やバンコク、ビルマなどを訪れ、これらの経験をもとに執筆活動を行った。昭和14年に長編小説「歴史」で第三回新潮社文芸賞を受賞。昭和2年に馬込に移り住み、後に「馬込文士村」を執筆。

 

居住地:山王4-11(大正15年~昭和5年)

 

解説板:水路跡


佐多稲子

佐多 稲子(さた いねこ)

1904~1998 小説家 長崎県生まれ

 

昭和3年に窪川いね子の名で「キャラメル工場から」を発表。
左翼運動に身を投じ共産党に入党するが、後に除名。他に「くれなゐ」「私の東京地図」「暖流」「樹影」「素足の娘」などを発表。

 

居住地:中央1丁目(昭和7年の内、7か月のみ)

 

解説板:なし


佐藤朝山

佐藤 朝山(さとう ちょうざん)

1888~1963 木彫家 福島県生まれ

 

祖父は仏師・宮彫師。佐藤家は旧山形藩時代、大工彫刻の棟梁として苗字帯刀を許された家柄。大正8年に結婚を期に馬込に大きな家を構えるが、昭和20年に戦災で自宅および作品が焼失。日本橋三越正面の「天女」像が有名。2014年9月大田区郷土博物館主催「彫刻家佐藤朝山」セミナーの概要はこちらから

 

居住地:南馬込5-11-13(大正9年~昭和20年)

 

解説板:郷土博物館


佐藤惣之助

佐藤 惣之助(さとう そうのすけ)

1890~1942 詩人・作詞家 神奈川県生まれ

 

14才より俳句を始め、18才頃より詩作を始める。大正15年頃、家庭の不和により馬込の広津和郎宅へ居候。前妻亡き後、萩原朔太郎の妹と再婚。歌謡曲の作詞では「赤城の子守歌」「人生劇場」「湖畔の宿」が有名。主要作品には「華やかな散歩」「琉球諸島風物詩集」がある。

彼の作詞による、阪神タイガースの歌(六甲おろし)も阪神ファンには大変親しまれている。

 

居住地:南馬込2-14 広津和郎宅(大正15年頃)

    雪ケ谷(昭和12年~17年)

 

解説板:なし


子母沢寛

子母沢 寛(しもざわ かん)

1892~1968 小説家 北海道生まれ

 

新聞社に在職する傍ら執筆活動を行い、昭和3年「新撰組始末記」を出版。昭和6年頃から作品の映画化、劇化が相次ぎ、「弥太郎笠」「父子鷹」などが話題を呼ぶ。昭和11年より「勝海舟」の新聞連載を始める。

 

居住地:中央4-12-8(昭和11年~20年)

 

解説板:旧宅、大森第三中学校


城左門 城昌幸

城 左門(じょう さもん)/城 昌幸(じょう まさゆき)

1904~1976 詩人・小説家 東京都生まれ

 

日夏耿之介、西条八十の門に入り、堀口大学に師事。

「近世無頼」「槿花戯書」「日々の願い」等の詩集の他、城昌幸名義で探偵小説や時代小説も執筆。

戦後、探偵小説雑誌「宝石」を主宰。昭和6年頃、臼田坂付近に住み、山本周五郎らと交流があった。

 

居住地:南馬込3丁目(昭和6年~31年)  

    中馬込1丁目(昭和31年~51年)

 

解説板:なし


添田さつき 添田知道

添田 さつき(そえだ さつき)/添田 知道(そえだ ともみち)

1902~1980 演歌師・小説家・作詞家 東京都生まれ

 

大正期は演歌師の祖である父、唖禅坊の代作として「東京節」「平和節」がヒットし、添田さつきの芸名で演歌師として売り出す。

昭和2年より本名である添田知道名義で文筆活動を開始し「教育者」で第6回新潮社文芸大賞を受賞。

 

居住地:東馬込2-17-10(居住期間は不明)

 

解説板:東馬込児童公園