文士・芸術家一覧(や・わ行)

山本周五郎

山本 周五郎(やまもと しゅうごろう)

1903~1967 小説家 山梨県生まれ

 

編集記者時代の「須磨寺附近」が出世作。少年少女向けの読み物から、娯楽小説にも手を広げ、「樅の木は残った」「赤ひげ診療譚」「青べか物語」など多くの作品を残すが、直木賞などの各賞は全て辞退。

万福寺あたりを毎朝散歩した。

 

居住地:南馬込1-18-5(昭和5年~21年)

 

解説板:旧宅跡


山本有三

山本 有三(やまもと ゆうぞう)

1887~1974 劇作家・小説家・政治家 栃木県生まれ

 

東大卒業後、劇作家として出発。戯曲「坂崎出羽守」は六代目菊五郎が上演。

明治大学文芸科の創設、芥川賞の発足に尽力。昭和21年「国民の国語運動連盟」を結成。昭和22年に参議院議員に当選し、緑風会を結成。主な著作は「女の一生」「真実一路」「路傍の石」「米百表」など。

大田区山王に引っ越す前に居住していた東京都三鷹市に山本有三記念館(昭和11年~21年に居住した旧居)がある。

2014年10月大田区郷土博物館主催「山本有三と馬込文士村村長吉田甲子太郎」セミナ概要はこちらから

 

居住地:山王3-45-3(昭和21年~28年)

 

解説板:水路跡


吉田甲子太郎

吉田 甲子太郎(よしだ きねたろう)

1894~1957 児童文学者・翻訳家 東京都生まれ

 

児童文学の翻訳を主な仕事としていたが、自らも創作をはじめ「源太の冒険」「兄弟いとこ物語」などを出版。山本有三と親交があり、昭和7年より明治大学教授をつとめた。

馬込文士村の村長と呼ばれ天神山の大邸宅に住んだ。

2014年10月大田区郷土博物館主催「山本有三と馬込文士村村長吉田甲子太郎」セミナ概要はこちらから

 

居住地:南馬込2-30(大正11年~昭和32年)

 

解説板:道路


吉屋信子

吉屋 信子(よしや のぶこ)

1896~1973 小説家 新潟県生まれ

 

大正13年より大森に住み宇野千代村岡花子佐多稲子らと交流。

女流大衆作家の第一人者。少女小説の作家としてスタートし、「地の果てまで」「海の極みまで」で作家の地位を確立する。晩年を飾る歴史小説に「徳川の夫人たち」「女人平家」がある。

 

居住地:大森北5丁目(大正13年~15年)

 

解説板:なし


和辻哲郎

和辻 哲郎(わつじ てつろう)

1889~1960 哲学者・倫理学者 兵庫県生まれ

 

大正元年結婚を期に大森山王に住み、「ニーチェ研究」に専念する。
「ゼエレン・キェルケゴオル」「偶像再興」「古寺巡礼」「日本古代文化」「人間の学としての倫理学」

「風土」「鎖国」などを発表。昭和30年文化勲章受賞。

 

居住地:山王2-8-21(明治45年~大正4年)

 

解説板:山王二丁目児童公園